犬の肥満細胞腫瘍

肥満細胞(マスト細胞)は免疫系の一部を形成する重要な細胞です。すべての体組織に存在し、寄生虫などの生物の侵入を体から保護します。

体が感染症に直面している場合に、免疫力は肥満細胞を刺激し、肥満細胞の中にある貯蔵顆粒から化学物質を放出します。放出されるいくつかの化学物質は、ヘパリン(血管内血液凝固を防ぐ)、ヒスタミン、セロトニン、およびタンパク質分解酵素が含まれます。これらの化学物質は侵入寄生虫に有毒です。

肥満細胞は、皮膚、呼吸器や腸管などの外部世界と接する体組織内に存在し、体中を循環しません。

肥満細胞腫瘍はたくさんの肥満細胞から形成されます。

肥満細胞は多くの化学物質があり、これらの細胞がもし損傷を受け、癌細胞になれば、多くの問題が発生します。 これらの癌細胞は非常に不安定になり、体にヒスタミンやヘパリンなどの化学物質の不釣り合いのため高いレベルを放出してしまいます。 その結果、犬にアレルギーのような症状を引き起こし、犬の体のシステムと機能を破壊します。

ほとんどの肥満細胞腫瘍は、犬の皮膚に発生するが、体の他の部分で発生する可能性もあります。他のがんと同様、マスト細胞の腫瘍は、以前の炎症が発生した部位で発生する可能性があります。犬の肥満細胞腫瘍は浸潤が非常に高く、治療が困難です。

約半数の肥満細胞腫瘍は悪性であり、最大50%が手術切除後に再発します。腫瘍が下記のところに発生すると悪性である可能性が高い:
  • 脇の下;
  • 乳腺組織;
  • 股間;
  • 肛門;
  • 生殖器の周辺;
  • 唇;
  • まぶた。
犬の肥満細胞腫瘍の外観に特徴はなく、脂肪腫などの他の良性の皮膚病変と似ているので、診断が遅くなります。かなり予後不良の癌です。

犬の肥満細胞腫瘍の症状

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上述したように、犬肥満細胞腫瘍は、通常皮膚に発見されていますが、体の他の部分にも発生できます。 腫瘍は様々な形と外観をしています。例えば、滑らかで無傷なものもあるし、潰瘍したものもあります。また、一つだけのしこりとして発生することもでき、 またはいくつの腫瘍として発生する可能性もあります。

肥満細胞腫瘍にかかっている犬は、次の臨床症状が発症します:
  • 皮膚のかゆみや炎症;
  • 腫瘍を掻くとき、時折局所の出血;
  • 血便 (消化管の潰瘍は軽度または重度の出血のため);
  • 嘔吐

原因とリスク要因

肥満細胞腫瘍の正確な原因は明らかではありません。遺伝と環境要因に起因するかもしれません。

肥満細胞の腫瘍はすべての年齢の犬に発生しますが、ほとんどの場合老犬(8-9歳前後)に発生します。

ボクサー、ブルドッグ、パグなどの短鼻犬種は、他の犬種よりこの癌を発症しやすいようです。

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犬の肥満細胞腫瘍の診断

診断は針吸引でいくつかの腫瘍細胞を針で吸出して、顕微鏡で検査することです。

肥満細胞腫瘍が診断されたら組織生検が実行され、腫瘍の悪性度(グレード)と病期(ステージ)を決めます。これらの手順は予後だけでなく、犬に与える治療の種類を決定する際に役立ちます。

肥満細胞の腫瘍は悪性度によって、3つのグレード(グレードI、II、III)に分類されています。グレードIIIが最も深刻で悪性度が高い腫瘍です。

「悪性度」に加えて、腫瘍の広がっている程度を決定するため、「病期」(ステージ)を決める必要があります。ステージとグレードを使用して、最も適切な治療計画を行うことができます。

犬の肥満細胞腫瘍の治療

肥満細胞腫瘍の悪性度と病期に応じて、一般的な治療は手術、放射線、化学療法が含まれています。

手術

癌が早期に診断され、腫瘍が小さく、「グレードI」である場合、手術が有効です。治療のマージン(辺縁部)にがん細胞が残されない場合、通常治癒は期待されています。

マージンに癌細胞はまだ残っている場合、二度目の手術および/または放射線療法を実施し、残されたがん細胞を殺すことが必要となります。

放射線治療

放射線治療は、手術切除ができない場所にある腫瘍に対して、推奨されます。四肢にあるマスト細胞腫瘍は、何よりも放射線によく反応するようです。

時には、手術後の放射線治療が再発のリスクを下げるために必要となります。

化学療法

手術に加えて、腫瘍が転移していた場合は、化学療法(例えばビンブラスチン、プレドニゾロン、クロラムブシル)を使用することができる。残念ながら一般的に言うと、化学療法薬はマスト細胞の腫瘍に対して効果的ではありません。

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